私もその時々で思いつくままに質問しているので、特に深い意味は無かったりものも中にはあるのですが、みんな一生懸命に戸惑いつつも素直な気持ちを話してくれます。
SMバーや、お食事の場所で性癖について語り合うのも好きですが、プレイ中に咄嗟に出る言葉は何よりも真実味を帯びるような気がします。
血液型占いを信じるかどうかはまた別の話として、私はよくみなさんが想像されるような典型的なA型人間で、プレイの時に起こったことやマゾたちの様子を常々カルテのようにして綴っています。
元々はお客様の管理の為だったのですが、プレイ中の様子を書き起こして、時間が少し経ってから見直すのが、私の楽しみの１つになっています。
人というのは良くも悪くも忘れていく生き物なので、貰って嬉しかった言葉はよほどの短文でインパクトがない限り、如実には覚えていられません。
だから終わったその日に、プレイ中の様子を再現してカルテに書き込むことで、当時の「楽しかったな」とか「これを言われて嬉しかったな」という感情を思い起こす材料にしています。あとはおかずにもなりますし。
プレイ中の会話の内容を私がこんなに大切にしている理由は、普段から私が人から貰って一番嬉しいものが"言葉"だからです。
こんなことを風俗系のサイトで言うべきではないのは重々承知なのですが、口コミは好きではありません。昔、せっかく素敵な口コミをはじめての方から頂いたのに、私が把握できないシステム上の不具合が理由で消えてしまいました。それが悔しくて、現在はあまり私のほうからは推奨していません。
その代わりにプレイ後に、マゾたちから直接私に届くまるで恋文かと思うような、私への感謝と恍惚の感情が詰め込まれたDMを読むのが本当に楽しくて、いつも頂けるのを嬉しく思っています。
２月初旬、マゾにどんなプレイをしたいかを久々だったので事前に聞いたところ、「やはり、僕は男をやめたいです」という情けない返答が返ってきました。
そのことをふとプレイ中に思い出し、「そう言えばなんで"男"をやめたかったの？何か重荷になるようなことでもあった？」と聞きました。
それに対しマゾは「"男をやめたい"というよりかは、僕、きっと単純に女性のことが本当に好きなんです。女性って存在自体が素敵じゃないですか。憧れてるっていう感覚に近いのかも。だからプレイ中にも、もし女性になれたら...って考えてしまうんです」と言語化してくれました。
このときのマゾは、私が選んだ白いランジェリーを着用していてすごく恥ずかしい格好ではありましたが、彼が普段から身の回りの女性に人一倍リスペクトを持って接しているのを私はよく知っていたし、こういう性癖を通じてよりいっそう、素敵な価値観が根底にある子だなと感じました。
その人がどんな考えを持っていて、どうしてその性癖に至ったのかとか、なぜそのシチュエーションに興奮するのかとか、その人がいま本当は何を欲していて、何なら満たされるのかとか、そういうのを少し意識しながらプレイすることで、自分自身や相手のことをより知ることかできて、いっそう深みのあるプレイになりますよ。
きっとプレイはそうやって、最終的には「その人自身を知ること」に全部繋がっていくのだと思います。だから普通の性処理と違って、人間的な魅力を感じる人じゃないと、我々はプレイしたくないなって選り好みをしてしまうのではないでしょうか。
いまの私にとっては「どんなプレイをしたいか」は二の次で、「プレイを通じてあなたのことをもっと知りたい、理解したい」という想いの方が強くあります。
言葉と身体の反応で、あなたのことをもっと私に教えてね♡
