私は今日も生存しています
特に事件も無いまま平和に過ごしておりましたが、事件と言うには大袈裟だが私の社会的地位と尊厳が彼方に旅立ちそうな事はありました
最初にお伝えしますが
結果的に私の尊厳は死守しました
私はですね
下着が身体に食い込むのが不快なタチなので、ブラは基本してないしパンツも大きめのだったりウエストのゴムが太いものを好みます
お気に入りはレースのパンツで
素材自体が2ウェイつまり伸びる生地。なのでウエストや尻にゴム痕がつかない最高のパンツです(しかも乾くのも早い!!!)
そう、あの日もレースのパンツを着用していました......。
私は本業で、社外の対応中は中々キリッとしたお姉さんを演じています。色々舐められない様にする為です
社内ではゆるゆるです
その社外の方とお話をしてる途中
落ちたんですよ
パンツが
ストーンッって
それは綺麗に落ちた
幸いな事に、その日私は一見ロングスカートに見える股下がふくらはぎ位まで下がるデザインのズボンを着用していた為。私のパンツが膝下まで落下してる事は誰にも見えません
が
真面目な話をしてる公衆の只中で
パンツが落ちてるんですよ
ちょうど話も佳境で、トイレに立席するにはタイミングも悪く。かと言って徐にパンツを履き直す事も出来ず
膝下にパンツをぶら下げながら話を続けるしか私にはなす術が無く。よしんばトイレに行けたとして、パンツが膝下にある状態で歩行が可能なのか
いくら伸びる生地といえど怪しまれない様に通常歩行で立ち去る事が出来るのか。一人二人三脚の状態で無様に転倒、もしくは尿意を限界まで我慢してると言わんばかりのペンギン歩行になるのではないか
あらゆる懸念事項が走馬灯の様に浮かんでは消えていきました
パンツに支配された思考回路
しかし貴族の矜持の如く内面を外面に出さぬ己の仮面の分厚さを何処か賞賛していた時
やっとタイミングがきました
もう今しか無いと思いました
これ以上無垢な顔して夢を語る方々の前でパンツ履いてない所かパンツ落ちてる自分でいる事は無理だと
私がパンツの伸縮率を信じて一歩を踏み出した時「いけるッ」って思いました。いける、伸びる、流石だ!!!!!!!!
調子こいた末5歩目位に「ビッ!!」って嫌な感触がありパンツ破れましたが、愛着がわいたので家に帰ってからちゃんと縫いました
今後も着用します
パンツ......それは人類最初の尊厳
アダムとイブすら股間は隠す
私は身体に食い込むパンツが嫌なだけで
決してゴムが伸び切ったビロビロパンツを着用してる訳では無いと言う事だけ
最後にしっかり言っておこうと思います
決してビロビロパンツじゃない
其れでは
皆さんも良い下着ライフを。
解散!!
なつ