桐島ことみ(恵比寿人妻援護会本店)の写メ日記

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恵比寿人妻援護会本店
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桐島ことみ

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生きることは食べることそのもの
2024年1月17日(水) 00:29 by 桐島ことみ

今日はお世話になっている

芸事の恩師のお宅に立ち寄り

恩師と二人

よもやま話をしながら

私が持参した手作りのおでんを
一緒に食べました

これからおでんを
食べるたびに


この時の思い出が蘇る

ことでしょう。。。

いつか自分が

施設や病院に入り

味覚が衰えたり

刻まないと食べられなく

なったりした時に

食べ物に纏わる

思い出というのは

人生の中でも
「大きな味付け」に

なることでしょう

無人島でひとりで

キャビアを食べても

多分、感動はないだろうし

大きなテーブルで

みんな渋い顔をして

不味い、不味いと

呟きながら食べても

美味しくはありません。

昔、パーキンソン病の

義母を介護していた時、

だんだん食べ物を噛めなくなり

最後はお粥も飲み込めなくなり

誤嚥性肺炎を起こした時に

医師の勧めで、胃瘻を作りました。

食べることが大好きだった義母

私の作る手料理も

時間をかけながら

ゆっくりゆっくり

一時間半くらい掛けて

それでも残すことなく

綺麗に食べてくれました。

チューブから注ぎ込まれる

液体の栄養剤では

食べ物としての味覚を

味わう事はできません。

医者には絶対に

口から食べ物や飲み物は

与えては行けないとは

言われていましたが

ある日 義母と

筆談している時に

突然、

「アイスクリーム」を舐めたい

と切願してきました

気道に誤飲する

可能性が高いので

「飲んだらダメよ。

舌の上で味わうだけだよ」と

溶けたアイスクリームを

舌に一滴乗せてあげました。

義母はその一滴を

舌と口の中だけで味わい

その後、水で口を濯ぎました

義母は瞳に

涙を滲ませながら、

小さく頷きながら

「お、い、し、い」と

唇を動かし
私に微笑みました。

それから二年半後に

義母は他界しましたが

アイスクリームを

食べる機会があると

この時のことを思い出し

ちょっぴり胸が切なくなり

ちょっぴり微笑ましい気持ちに

なるのでした。

自分が最後に歩けなくなったり

静かに老いて行く時に

人生の中で
どれだけの思い出作りが
できているか。

自分の人生
なかなかよかった。


と思えるように

これからも沢山の

美味しい思い出を
作りたいと思います


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