夫を送り出した平日のお昼どきに1本の電話があった。電話の相手は結婚する前に勤めていた元職場の上司で近くに来たから、という会話だったのですっかり油断をしてしまった。
玄関に入った途端、元上司は知らない男の顔をしてふみのを力いっぱい抱きしめた。
その時になって初めて家に上げた事を後悔した。
困ります、困ります…!
こんな時だから、女の力がいかに弱いものかと強制的に理解して涙が出そうになった。
しかし、ふみの抵抗も虚しく瞬間に唇を奪われ容赦なく口内に男のぬるりとした舌が入ってきた。
必死に逃げようとするが男の舌は狩人のようにふみのの舌を、唾液を吸い追いかけてくる。
顔を背けようにも男の逞しい腕がふみのの動きを封じていて息をするのも辛く感じた。
唾液でべちょべちょの唇の隙間から必死で空気を吸い込み吐く。
その行為が男を完全に勘違いさせてしまった。ふみのが男を受け入れている!と有頂天になったのだ!
片手でふみのの両手首を掴み直すと彼女の舌を吸いながらスラックスのベルトに手を伸ばした。
ごとん。
音を立てて何かが床に落ちた。
ふみのは息をする事が精一杯で男がベルトを外したことやスラックスと一緒にブリーフまで脱いでいる事など気づいていなかった。
男は夢中になってふみのの甘い唾液を啜りながら痛い程勃起した男根をたまらずふみのの股に擦り付けた。
ふみのの白いスカートに男のカウパー液の染みが広がっていく。
その時にやっと、男のモノが自分を貫こうとしているのに気づいた。