読了しました
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中山七里氏といえば
【大どんでん返しの帝王】の異名ですが
今作はやや中山七里にしては凡庸かな
という印象を持ちました。
公安刑事の息子がテロリストに志願
という目を引く設定だったにも関わらず
ところどころに伏線は張られている
とは言え、
なんとも後味の悪い最後でした
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なんというか、中山七里先生の他作品は
書き出しから一気に世界に引き込まれて
読み進める手が止まらない!!という
作品が多いんだけど
今回は、どちらかと言うと
『後半のどんでん返しへの期待』で
頑張って読み進める感じでした
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社会派ミステリでありながら
マスコミやテロに対しての描き方も
ステレオタイプで意外性に欠けました
果たしてこれは
中山七里先生が本当に書いたのか
とも思いましたが
ラストのどんでん返しはお見事
中山七里先生の作品でおすすめするか?
と聞かれたら、答えはNOだけど
これはこれでいいのかもしれない。
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それにしても中山七里先生の作品の特徴
それは
『他作品の登場人物が作中に出てくる』
というところだと思います
中山七里ワールドに生存している
他作品の登場人物が出てくるが故に
あれ?これなんの話だっけ?と
他の本も買ってしまうわけです。
なんとも読者を飽きさせず、
作品をよりたくさん読んでもらうための
工夫がお上手。
テミスの剣
贖罪の奏鳴曲
オススメです。是非。
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